クラウディウス・プトレマイオス:著(原典)
フランク・エグレストン・ロビンズ:編訳(底本)
加藤賢一:訳
978-4-906828-88-3
A5判・上製・308頁
2022年6月刊
価格:5,500円(税込)
古代アレクサンドリアの天文学者、クラウディウス・プトレマイオス(紀元100 年頃~180 年頃)の代表的な著作の一つ、占星術書『テトラビブロス』の本邦初訳!
原著は古典ラテン語で記され、それをこれまで数多の翻訳者が英訳しています。本書はその中から、米国ミシガン大学のギリシャ語教授だったロビンズ(F. E. Robbins)が1940年に出版したギリシャ語の本文に英訳を併載した版を底本としています。
この「ロビンズ版」は16世紀に初めて出版されたギリシャ語版をもとに、10数種におよぶギリシャ語の写本等を参照して再構成されており、これまで5つの言語で出版されているロビンズ教授の代表作です。原典に沿った内容が高く評価されており、多くの研究者が参考にしてきた名著です。
「西洋占星術」の基本的な考え方を確立したともいえる原典は難解な箇所もありますが、恒星物理学の専門家である翻訳者が丁寧な注釈を織り交ぜて、できるだけわかりやすく訳出しています。さらには巻末では別途、天文学的知識を詳解。精読することで、旧くて新しい真の占星術の知見が得られることでしょう。
クラウディウス・プトレマイオス(100頃~180年頃)
古代エジプトのアレクサンドリアで活躍した天文学者。古典天文学の原点ともいえる『アルマゲスト』などの著作がある。
フランク・エグレストン・ロビンズ(1884年~1963年)
元ミシガン大学教授(ギリシャ語)、学長補佐。
加藤賢一
東北大学理学部卒、理学博士。元岡山理科大学教授、前大阪市立科学館館長。専門は恒星物理学。
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